こんにちは!スタッフの峯岸です。
台風が去って久しぶりに太陽を拝めた気がしますが、一方で先日、長野県と群馬県の県境にある渋峠で積雪があったとニュースサイトで読みました。
関東周辺では積雪 都心寒さの記録続々
こういう事を聞くと今年は昨年以上に余裕をもってスタッドレスタイヤを装着された方が良いかもしれませんね。
また、スタッドレスタイヤを持っていないと言う場合は早めのご注文をお勧めします。スタッドレスタイヤのような季節商品では天候や気温によって売れ方が急に変動しますので、雪が降ってから買おうと思っても商品が欠品しているといった事など起こりえます。
先に予約だけしてしまえば、そういった事もありませんので是非、ご検討はお早めに。
さてさて、そのスタッドレスタイヤ注文に関して毎年のごとくブログで紹介する内容なのがこちら!
インチダウン
ご存知の方も多いですが、言葉の通りホイールの“インチ”を“ダウン”させる事を言います。
これだと意味が分からないと思いますので説明しますと、ここで言うインチとはホイール外径の事を表し、車種により一般的に13~18インチくらいまでが純正で装着されるサイズとして多いです。このホイール外径を下げて、そこに合うタイヤサイズを装着する事がインチダウンと言われるものです。
スタッドレスタイヤ購入でインチダウンをするメリットとしては、価格を安くする事が出来るところが大きいですね。
インチダウンの基本
そんなインチダウンなので、夏タイヤより高額になる傾向が強いスタッドレスタイヤ購入ではとても有効な購入方法です。
とは言え、単純にホイールを小さくすれば良いかと言えばそうではありません。基本としては以下の点を守る必要があります。
・純正のタイヤ外径と同等にする
・純正の荷重指数(LI)と同等にする
もちろん、ホイールが車体からはみ出さないなどの注意事項もありますが、今回は特にこの2点について書きたいと思います。
タイヤ外形を同等にする
これは、インチダウンにおいて基本中の基本と言えます。方法としては側面から見た時にホイールが小さくなった分をタイヤの厚みで調整し、純正サイズのタイヤ外形と同等にします。メーカーのタイヤカタログのサイズ表には必ずタイヤ外径[mm]が表記されているので確認してみるといいですよ。
これは、スピードメーターに誤差を生じさせない為に必要で、仮にインチダウン後に純正サイズよりタイヤ外形が小さくなるような事があれば、タイヤの円周の長さは短くなり、スピードメーターは実際の速度より早く表示されます。
こういった事が起こらないようにタイヤ外形は純正サイズと同等になるようにしましょう。
荷重指数(LI)を同等にする
これもとても重要な事です。タイヤにはサイズによって荷重指数(ロードインデックス)と言われる数字があります。
写真にある『88』と書いてある数字ですね。これはこのタイヤの1本あたりで支えられる重さを指数で表したものです。ちなみに負荷能力対応表を一部抜粋して確認すると・・・
『88』なら240kPaの空気圧にした場合で560kgの重さに耐えられるという事になります。表を見ると分かるようにこの荷重指数は下がると同じ空気圧でもタイヤが耐えられる重さは下がる為、インチダウンした場合にこの指数が下がる事は好ましくありません。
なので、インチダウンの際は荷重指数の数値を同等以上にして、車両総重量を4本のタイヤでしっかりと支えられるようにする必要があります。
写真の185/65R15からのインチダウンサイズ185/70R14への変更なら荷重指数は『88』と同じなので、外形・荷重指数ともに条件を満たしたインチダウンになりますね。
今回はインチダウンの注意点2つを紹介しましたが、インチダウンには他にもホイールのインセットやリム幅の兼ね合い、そもそも車種によりインチダウンが可能かどうかなどの確認が必要となります。ですので、スタッドレスタイヤ購入の際にインチダウンを検討される場合は、是非当店へご相談ください。