こんにちは!店長の中畑です。
タイヤの「シーランド比」というのをご存知でしょうか?
これはタイヤの溝の部分がトレッド全体のどれだけを占めるかを表す数値で、溝の部分をsea(海)、接地部分をland(陸)にたとえています。
一般タイヤではシーランド比30~40%で、ウィンタータイヤでは同50%前後で仕立てられています。(スリックタイヤは0%ということになります)
例えばシーランド比35%のタイヤがあったとします。このタイヤが溝半分まで摩耗すると、消えてしまう溝もあるのでシーランド比は30%近くになると考えられます。
センター付近の溝が3mmほど(新品で7~8mm)のタイヤです。
タイヤの排水能力というのは溝の面積ではなくて、溝の体積によって求められるので、溝の深さが半分になれば能力は半分になります。
シーランド比の減少を考慮すると、溝の深さが半分になったタイヤは、新品のタイヤと比べると排水能力は半分以下といえます。
スリップサインがでたら急に滑り出すのではなくて、排水能力は車に取り付けたその日から溝の減少とともに徐々に低下していきます。
溝が半分以下になっても車検は通りますが、排水能力は新品時よりも落ちていますので、雨の日のドライブには充分気を付けることをおすすめします。